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​ホレンコの友 
巻頭言 2025年3月号

 「時は満ち神の国は近づいた」

マルコによる福音書1章15節
日本キリスト教会:札幌琴似教会牧師 久野真一郎
  わたしたちは受難節・レントのときを重ねています。受難節は、厳密には主の復活日である日曜日を除く40日間ですが、この期間はわたしたちがもう一度救いの原点に立ち戻り、主イエスの十字架の贖罪の恵みによって生かされていることを心に深く刻むときにほかなりません。
  主イエスはガリラヤでの宣教に先立ち、四十日にもわたって荒れ野でサタンの誘惑を受けられました。その誘惑と主イエスはどのように向き合われたのでしょうか。通常この「誘惑」という言葉は、悪しきことに誘い込むというような意味で用いられます。ところが「誘惑」と訳されているギリシャ語は、他の箇所では「試練」とも訳されているのです。すなわちペトロの手紙(一)1章7節に「あなたがたの信仰は、その試練によって本物と証明され、火で精錬されながらも朽ちるほかない金よりはるかに尊くて、イエス・キリストが現れるときには、称賛と光栄と誉れとをもたらすのです。」とあり、またヘブライ人への手紙2章18節にも「事実、御自身、試練を受けて苦しまれたからこそ、試練を受けている人たちを助けることがおできになるのです。」とあります。そうです。主イエスはサタンの巧みな誘惑を、試練として耐え抜かれ、それによりご自身に与えられた使命を深く受けとめられました。
  このようにして主イエスは、まさに時満ちてガリラヤでの宣教へ、さらに十字架のときへと向かって行かれるのです。この方が遣わされるところは、またわたしたちが生かされているところは、あの試練の荒れ野のように悪しき支配と神の支配とがせめぎ合っています。けれどもだからこそ主イエスは、わたしたちのところに来てくださり、試練を経て十字架の死に至るまで従順を貫かれたのです。それゆえ、わたしたちが負うべきもので、主イエスその方が負われなかったものは何一つありません。
  そして、今、まさにその方が、わたしたちが踏むべき道を指し示してくださり、「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と呼びかけていてくださるのです。そうであれば、わたしたち、この方の呼びかけに応え、この方に倣って試みを試練として受け、不安と恐れに満ちた時代でありますが、この方が告げてくださる福音のおとずれに、その揺るぎない希望に心から依り頼みつつ、共に歩んで行こうではありませんか。救いの時は満ち満ちているからです。  

 

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